一杯の紅茶〜a cup of tea〜

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大問題! | バナナが絶滅の危機!? - 私たちに与える影響とは?

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バナナが絶滅の危機!?

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こんにちは、ド田舎男子大学生です。

 

今日紹介するのはバナナが絶滅しちゃうかも!?というトピックです。

バナナ愛好家にはショッキングなニュースかもしれません。

キャベンディッシュバナナの歴史

世界の主要果物であるバナナ。私たちが普段よく見かけるバナナキャベンディッシュという種類のバナナです。キャベンディッシュカリウム、ビタミンB6、ビタミンCを豊富に含み、筋肉の痙攣などを防ぐとしてアスリート達に好まれて食べられています。皮が丈夫なので保存も利き、バックパッカーなど長旅をする人もお腹を壊す心配をせずにすみます。

 

 

1990年代、バナナが枯れたり、黒ずんだりする「パナマ」が発生しました。

大規模な被害に見舞われ、土地も病原菌に感染する中、キャベンディッシュ(Cavendish)という種類のバナナが現れました。

キャベンディッシュは病原体の侵入を防ぐ特徴があります。

サイズが小さく、味も劣る部分はありましたが、病原菌にかかった土地でも生産でき、世界中で生産できるという点からバナナ生産者達はキャベンディッシュの生産に方向転換しました。

バナナの生産地は未だ限られているとはいうものの、世界中に輸出されています。

 

    こどもバナナ青汁

 

数字で見るバナナ

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  • 毎年1700万トンのバナナが世界的に輸出され、その多くがキャベンディッシュ
  • 毎年5500万トンキャベンディッシュが生産されている。 
  • 生産されているバナナの47%キャベンディッシュ
  • エクアドルが生産国1位   

Source from Food and Agriculture Organisation of the UN

 

 バナナの新たな危機

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危機は去ったかのように見えたバナナ産業でしたが、現在、日本で一番食べられているキャベンディッシュすらもカビの変異体による「新パナマ病」に悩まされているのです。

 

「これは来週バナナがスーパーに並ばなくなるなんて話ではありません。時間はかかるでしょうが、刻一刻と時は迫っています。私たちは今のところキャベンディッシュに代わるものを見つけられていないのです。」( ワシントン大学とオランダ研究センターのDr Gert Kema氏から抜粋)

 

すでにキャベンディッシュの土地、1万ヘクタールの一部が新パナマ病によって壊滅しています。

 

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私たちにできることとは?

 

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Dr Kema氏によると、解決策は2つの要素から成ります。

「一つ目は感染から防ぐこと。しかし言うのは簡単だ。」と言及するのはAlistair Smith氏。

 

「管理を徹底すれば多少なりとも感染を防ぐことは可能かもしれないが、新パナマ病の病原菌はどこにでも付着する。例えば、感染した土地から生産者のブーツに付着する。一度感染したら救済処置はない。これはフィリピンのようにすでに感染した土地がある地域の生産者にとって大きな問題である。しかし、この病原菌に対する関心は未だ感染が確認されていないアメリカのほうでしか見られない。

 

「感染が拡大すれば最終的にはバナナの絶滅につながるだろう。病原菌は嵐などの自然現象でも簡単に移動する。実用的な対策はないのか?

私たちには以前のパナマ病危機の時より発展したテクノロジーがある。病原菌を見つけ、追跡することが可能だ。しかし、それでもキャベンディッシュがこの病原菌に対して弱いという事実は変わらない。これが解決すべき二つ目の要素である。この病原菌に対して免疫のある新たな種のバナナを見つけ、歴史を繰り返さないためにも、遺伝子的に多種多様にする。」

 

「同じ遺伝子のバナナを育て続けるのは得策ではない。キャベンディッシュ遺伝子工学によって改良する必要があるが、それにはその遺伝子に適した栽培方法を探す必要もある。」by Dr Kema

 

私たちの身近にあるバナナ

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バナナは多くのスポーツ選手にエネルギー源として食べられています。

いわば自然のパワースナックですね。

 

 

まとめ

バナナがなくなっても世界は回りますが、経済的にバナナに頼っている人、また、純粋にバナナが好きな人たちへの衝撃は計り知れないでしょう。

 

 

 via: BBC News .translated by ド田舎男子大学生