ダムからバスケットボールを落として実験 | マグヌス効果とその応用
ダムからバスケットボールを落として実験
こんにちは、ド田舎男子大学生です。
今日紹介するのは、ダムからバスケットボールを落とす実験を行った動画です。
想像してみて下さい。
強い風などは吹いていないおだやかな天気です。
そこで、126.5mの高さから地面に向かってバスケットボールを落とします。
バスケットボールはどのように落ちていくのでしょう?
真っ直ぐ落ちるのか、それともカーブを描いて落ちていくのか?
バスケットボールの落とし方も影響を与えるのでしょうか?
そのまま落とすこともできますし、少しバックスピンをかけて落としたりいろいろな落とし方があります。
いくつか想像できたと思うので、さっそく動画を見てみましょう。
(実験内容)
タスマニアのゴードンダムからバスケットボールを落とす。
1,そのまま落とした場合
風に少し押されてぶれますが、ほぼ真下に落ちていきます。
2,少しバックスピンをかけて落とした場合
バスケットボールに揚力がかかり、前に押されて川に落ちていきました。
「So you want us to get back in the water, do you? (えーっと、俺たち回収班に川の中に入ってボール取ってこいってことかな?)」なんて言ってましたね笑
この実験結果はマグヌス効果に基づいています。
マグヌス効果とは?
マグヌス効果(英: Magnus effect)は、一様流中に置かれた回転する円柱または球に、一様流に対して垂直方向の力(揚力)がはたらく現象のことである。一般的にはマグナス効果とも言われる。
飛行中に回転している物体の軌道が曲がる現象がベンジャミン・ロビンスによって観察され、1852年にドイツの科学者ハインリヒ・グスタフ・マグヌスによってはじめて認識された。 by Wikipedia
さぁ、お勉強の時間ですよ(ニッコリ)
はい、全く分かりません( ゚д゚)ポカーン
このマグヌス効果はテニスやサッカー、ゴルフ、野球などに応用されています。
マグヌス効果をスポーツ以外に適用してみる
(ヨット(船)に応用
ヨットに見えません?そんなことはどうでもいいんです。
この船には煙突があります。
これはFlettner Rotorと呼ばれる回転シリンダーで、船の帆の役割を果たします。
ドイツの科学者アントン・フレットナーは、船に帆の代替として回転可能な円柱を取付けた船(ローター船)を設計・製造し、1926年5月9日に無事ニューヨークに到着し、大西洋横断の航海に成功した。by Wikipedia
マグヌス効果を使って横風をそらし、船を前に進ませることができます。
そのおかげで燃やす燃料を減らしながら効率良く進むことができます。
飛行機に応用
こちらはフレットナーによって製造されたローター飛行機。
飛行機の翼のかわりに回転シリンダーが付いています。
これによってより多くの揚力を生み出すことができ、上昇しやすくなりましたが、逆に前に進みにくくなり、実用的ではないとされました。
一度飛ばして墜落してしまったとか
回転翼航空機
このマグヌス効果を何か新しいことに応用すればノーベル賞も夢じゃない!?
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